どうも、ポータブル電源のコンシェルジュをしているポタブルンです。
節電や非常時の対策として、超大容量2000Whクラスのポータブル電源の購入相談を多数頂きます。
そこで、本記事では、2000Whクラスのポータブル電源で人気機種のDELTA 2 Max、Jackery 2000 Pro、Anker 767を徹底比較していき、今期、特におすすめできる超大容量ポータブル電源はどれか?を決めていきます。
また、記事後半では、ベストバイのポータブル電源を少しでも安く購入する方法も解説していますので、ぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
- 比較する3機種を紹介
- 3機種の独自評価と費用対容量
- 3機種の各性能を詳しく比較
- メリットとデメリット
- こんな方におすすめ
- 安く買う方法
毎度ですが、忖度なしで比較していきます。
超大容量2000Whで比較する3機種メーカーを紹介
では、比較する3機種とメーカーを見ていきます。
左から、EcoFlowのDELTA 2 Max、Jackeryの2000 Pro、Ankerの767です。
この3つのメーカーは、ポータブル電源のトップメーカーで、容量別で豊富なラインナップがあり、毎年最新機種を展開しています。
失敗しないポータブル電源の選び方の一つに、メーカー企業の実績やカスタマー対応が不可欠ですが、この3つのメーカーは、豊富な実績と迅速なカスタマー対応の為、おすすめのポータブル電源メーカーと言えます。
ポータブル電源業界の成長により、実績のないOEMブランドをAmazonなどでたくさん見かけます。
価格が安いから、セールだから、性能が良いからと、知らないOEM品を購入するのは、失敗のリスクがとても高い為、おすすめしません。
ポータブル電源のランキング順位決定方法と根拠
当ブログでは、主観的な評価にならない為に、5つの性能面を5段階評価し、平均点を出しています。その平均点を容量クラス別でランキングしています。
また、販売価格から費用対容量を出し、定格容量とサイクル数をかけて生涯容量を出しています。
評価シートのデータベースは、無料閲覧可能にしていますので、気になる方はご自由にご覧ください。
では、DELTA 2 Max、Jackery 2000 Pro、Anker 767の評価を見ていきます。
超大容量2000Whの3機種の独自評価と費用対容量
優れている項目は、ハイライトしています。
DELTA 2 Maxは、容量2000Wh以上のクラスで最も平均評価が高い4.5となりました。
超大容量2000Whクラスのリン酸鉄モデルでありながら、軽量コンパクトを実現したことにより、評価の項目「サイズ合計」を2.5で保てたのが平均点を高くした理由です。
一方、Jackery 2000 Proは、安全性とサイクル寿命に不安がある三元系リチウムイオン電池を採用していることから、電池の種類、安全性の評価が低くなり、平均点を大きく下げています。
とはいえ、Jackeryは安全設計を見直しダブルセル採用したことで、従来よりも安全性を上げています。
Anker 767は、DELTA 2 Max同様、安全性とサイクル寿命に優れるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用していますが、重量とサイズが大きすぎる為、評価項目のサイズ合計が2まで下がっています。
セール価格は、一例の為、購入するタイミングで変わります。費用対容量は、セール価格を元に計算しています。
費用対容量が最も良いのは、Jackery 2000 Proですが、サイクル寿命の短い三元系リチウムイオン電池の為、生涯容量は、最も少ない結果となりました。
リン酸鉄採用のDELTA 2 MaxとAnker 767のほうが生涯容量が圧倒的に多くなる為、費用対容量が2番目に良いDELTA 2 Maxがこの3機種で最もコスパが高いことが分かります。
超大容量2000Whの人気3機種を徹底比較
では、DELTA 2 Max、Jackery 2000 Pro、Anker 767を細かく比較していきます。
- 電池の種類
- 出力性能
- ポート数
- 容量
- 充電性能
- その他の性能
電池の種類と性能
では、電池の性能を見ていきます。
DELTA 2 MaxとAnker 767は、安全性とサイクル寿命に優れるリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しています。
サイクル寿命は3000回(80%以上)となり、とても長寿命です。
一方、Jackery 2000 Proは、バッテリー密度に優れる三元系リチウムイオン電池を搭載しています。軽量コンパクトが特徴的ですが、安全性とサイクル寿命がリン酸鉄よりも劣ります。
ポータブル電源は、リチウムイオン電池をたくさん内蔵している為、少しもで安全性が高い電池素材を採用しているモデルの購入がおすすめです。
三元系の場合、万が一、熱暴走して発火した場合、有毒ガスを発生する可能性があります。
出力性能
続いて、出力性能を見ていきます。
DELTA 2 MaxとAnker 767は、定格出力2000Wに対して、Jackery 2000 Proは、200Wほど高い2200Wです。
電圧シフト(X-Boost)で出力を上げることができるのは、DELTA 2 Maxのみで、最大2400Wまで対応可能です。
出力ポート
次に出力ポートを見ていきます。
まず合計出力ポート数は、DELTA 2 Maxが15口、Anker 767が13口、Jackery 2000 Proが8口です。
容量2000Whクラスになると、AC出力で同時に高出力家電を動かすことができるので、AC出力ポートが多いに越したことがないですが、実際に使うと多くても3〜4口あれば十分でした。
USB出力は、スマホ、タブレット、パソコン、LEDランタン、カメラなど、同時に充電するシーンがあるので、出力ポート数が多く急速充電に対応しているとありがたいです。
DELTA 2 Maxは、USB-Aの12Wが2口、18Wが2口、USB-Cの100Wが2口の合計6口でとても豊富。
Anker 767は、USB-Aの18W口がないですが、USB-C100Wが3口あるので、MacBook3台同時に充電も可能です。
USB-出力は、シガーソケット出力に変換ソケットを指すことで、容易に増やすことができるので、小型デバイスの充電でUSB口が足りない場合におすすめです。
Anker 767は、シガーソケットが2口あるので、車載家電を2つ同時利用も可能です。
容量と拡張の詳細
次に、容量と拡張について見ていきます。
本体容量は、Jackery 2000 Proが一番多い2160Whですが、容量の拡張に対応していません。
DELTA 2 MaxとAnker 767の本体容量は2048Whで、拡張バッテリーの容量も2048Whです。
DELTA 2 Maxが拡張バッテリーを2台まで接続できて、最大容量6144Whまで増量可能。
Anker 767は、拡張バッテリー1台接続可能で、最大容量4096Whまで増量可能です。
DELTA 2 MaxとAnker 767の拡張バッテリーの電池素材は、リン酸鉄でサイクル寿命は3000回、保証期間が5年間となります。
2000Wh以上の超大容量とはいえ、容量に制限がある為、実際に使ってみて容量をもっと増やしたいというシーンが結構あります。
専用拡張バッテリーがあると、本体容量がなくなっても家電を動かし続けることができるので、わざわざ、別のポータブル電源に差し替える必要がなく、スマートに使うことができます。
更に、拡張バッテリーは、本体の上に綺麗に積むことができる設計なので、見た目も綺麗に収まります。
最初から、拡張バッテリーを購入する必要はなく、実際に使って容量が足りない場合に追加する形でいいと思います。
充電性能
次に、充電性能です。
AC充電は、DELTA 2 Maxが最も早く約1.7時間で満充電。Jackery 2000 Proは、約2時間、Anker 767は、約2.5時間です。3機種全て、急速充電に対応しています。
ソーラー充電も3機種とも性能が高く、最大入力で充電した場合、2~3時間で満充電できます。
シガーソケットは、DELTA 2 MaxとAnker 767が12Vと24Vの両方に対応しています。Jackery 2000 Proは、12V専用となります。
一般的な乗用車は12Vで、トラックやバスなどの大型車は24Vです。
シガーソケット充電は、補助的に運転中に使っています。なので、ACやソーラー充電性能の方が重要な性能となります。
DELTA 2 MaxとJackery 2000 Proは、AC充電とソーラー充電を同時に行うことができます。
更に、DELTA 2 Maxは、同時充電でソーラー充電を優先することができるので、よりクリーンな電力を作ることができます。
その他の性能
次にその他の性能です。
より軽量コンパクトなのは、Jackery 2000 Proで、3片合計96cmで重量19.5kgです。
三元系リチウムイオン電池を搭載している為、ここまで軽量コンパクトになっています。
一方、DELTA 2 Maxは、リン酸鉄を搭載していますが、サイズ合計と重量がJackery 2000 Proとそこまで大きく差が生まれていません。同容量クラスのリン酸鉄ポータブル電源より30%ほど軽量化を実現しています。
リン酸鉄のデメリットであったサイズと重量は、DELTA 2 Maxでは改善されています。
Anker 767は、サイズが大きく、重量は30.5kgでとても重たい。その為、キャスターと伸縮するハンドルがついています。キャスターは、舗装された平らな道なら快適ですが、キャンプ場などぼこぼこしている場所では、逆にストレスになります。
停電時に瞬時に電力供給を切り替えてくれるUPS、EPS機能は、DELTA 2 MaxがEPS30ms、Anker 767がUPS20ms、Jackery 2000 Proは対応していません。
パススルーは、3機種対応しています。
専用アプリは、DLETA 2 MaxとAnker 767が対応、Jackery 2000 Proは、対応していません。
保証期間は、3機種とも5年間です。
比較まとめ
比較のまとめです。
独自評価の平均点が2000Wh以上のクラスで最も高かったDELTA 2 Maxは、全ての性能面においてバランスよく優れていることが分かりました。
リン酸鉄モデルで軽量コンパクトを実現して、アプリでは、充電の開始や終了時間の設定など節電対策として運用することもできます。
次に、Jackery 2000 Proは、三元系の安全対策を見直しデュアルセルにしたことで、安全性の向上を実現しています。三元系のメリットである軽量コンパクトにより、3機種で最もポータブル性に優れていることが分かります。
最後に、Anker 767は、価格が高く、サイズ、重量が最も大きい為、スペック面では劣る部分が多いですが、GaN(窒化ガリウム)搭載により、高効率で長寿命を実現しています。
超大容量2000Whのポータブル電源
おすすめ3機種のメリットとデメリット
では、3機種それぞれのメリットとデメリットをポタブルン視点からまとめました。
どの機種も当然、デメリットがあります。
DELTA 2 Maxのメリットとデメリット
容量2000Whクラスで性能トップ評価と急成長企業
- リン酸鉄で安全、長寿命
- アプリの豊富な設定で節電対策も
- 拡張可能!最大6144Whまで増量
- EcoFlowデバイスとの互換性
三元系のJackery 2000 Proにサイズと重量で若干劣る。
- 23.5kgでかなり重たいので、頻繁に積み下ろしに向かない。
腰痛の原因になる重たい荷物の積み下ろしは、男性で25kg以上、女性で20kg以上が目安となっています。
容量2000Wh以上のポータブル電源に共通することですが、ポータブルな使い方よりも、場所を決めて置きっぱなしにしての利用がおすすめ。使いたい家電のコードが届かない場合は、延長コード、蛸足などを代用すると、ポータブル電源を移動しなくて済むので便利です。
Jackery 2000 Proのメリットとデメリット
- 三元系の特性を活かした軽量コンパクト
- ハンドルが収納式
- ソーラー性能が優秀
三元系の特性を活かした軽量コンパクトで安全対策アップ
- 三元系で安全性が不安
- サイクル数が少ない
- アプリ連携なし
- 細かな設定ができない
三元系で安全性がリン酸鉄より低く、サイクル数が少ない
Anker 767のメリットとデメリット
- リン酸鉄で安全で長寿命
- アプリで遠隔操作や詳細設定
- 持ち運びしやすいキャスター付き
- GaN(窒化ガリウム)搭載で変換効率が高い
GaN(窒化ガリウム)搭載により変換効率が高く、発熱を極限まで抑えたことで、電子部品すべても長寿命化
- USB-Aの12Wが2口あるけど、18W口がない。
3機種で最も大きく、重たい。キャスター付きでも、舗装された道以外では、持ち運びに向かない。地面がぬかるんでいるとタイヤが汚れる。
超大容量2000Whのポータブル電源はこんな方におすすめ
では、3機種、それぞれどんな方におすすめできるかをまとめました。
ポタブルン的には、さまざまな観点から比較して、DELTA 2 Maxをおすすめします。
DELTA 2 Maxは、こんな方におすすめ
まず、DELTA 2 Maxはこんな方におすすめです!
- アプリ連携で詳細設定やモニタリングがしたい方
- 節電対策として電気代ピーク時を避けて充電をしたい方
- 安全性と長寿命の電池素材を探している方
- 2400Wまでの高出力家電や複数の家電を同時利用したい方
- 落ち着きあるカラーデザインを探している方
- 実績があり信頼できるメーカーを探している方
- EcoFlowのスマートデバイス、EcoFlow Wave2などを合わせて利用したい方
ポタブルンでは、EcoFlow DELTA 2 MaxとWave2を今期夏で車中泊で利用します。
Jackery 2000 Proは、こんな方におすすめ
次に、Jackery 2000 Proはこんな方におすすめです!
- 軽量コンパクトなポータブル電源を探している方
- アプリでの細かな設定が不要でシンプルに使いたい方
- キャンプで車にたくさん荷物を積む方、ハンドルが収納式でかさばらない
- Jackeryシリーズを既に持っている方で、揃えたい方
- 特徴的なオレンジカラーが好みの方
Anker 767は、こんな方におすすめ
次に、Anker 767はこんな方におすすめです!
- Anker 製品が好きな方
- スマホ連携して、詳細設定やモニタリングしたい方
- 停電時のUPS(無停電電源装置)として利用したい方
- 暖色系の大きなLEDライト付きが欲しい方
- 非常時の対策として、100%満充電で保管したい方
- 変換効率が高く、発熱しにくいポータブル電源を探している方
まとめ
DELTA 2 Maxは、容量や出力が優れるだけでなく、リン酸鉄の安全性やサイクル寿命、そしてリン酸鉄でありながら、軽量コンパクトを実現しています。
また節電対策として充電開始と終了の時間設定ができ、ACとソーラーパネル同時充電時、ソーラーパネルを優先できる為、エコな使い方ができます。
更に、エコフローのポータブルエアコン、Wave2と互換性があり、DC接続することで、ロスを減らして、より長時間運転が可能です。
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