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リチウムイオン電池を搭載の電化製品の火災・爆発事故は、毎年起こっています。
ポータブル電源は、リチウムイオン電池が大量に敷き詰められているため、何らかの原因で発火が起きた場合、大きな火災や火傷などの事故を招きます。
ポータブル電源が発火や発煙した経験ある人は、相当少ないと思いますが、消費者庁が集めた情報によると、焼け跡でポータブル電源が見つかった火災や発火・発煙等のポータブル電源に関する事故報告は、全国で80件以上あります。
また、防災推奨品を取得しているポータブル電源でも、2020年11月に火災事故が起こっています。
現在、その機種は改良されて、製品名も変わり、新たに防災推奨品マークを取得しています。
災害時の備えとしてのポータブル電源が、火災を誘発してしまうという本末転倒な結果となっています。
防災推奨品だからと、発火しないとは限らないってことですね。
明日は我が身と思い、対策していきましょう!
では、昨年、横浜市で起こった火事3件と防災推奨品の発火事故1件を紹介します。
横浜市の事故事例は、朝日新聞デジタルの2022年2月13日の記事を元にご紹介します。
防災推奨品の発火事故は、製品評価技術基盤機構のデータを参考にしています。
事故事例1つ目、2021年1月、横浜市の厚生労働省の事務所の一角が焼けた。
ポータブル電源2台を充電中だったという。火災現場のポータブル電源の内部から異常発熱した形跡が見られる。
事故事例2つ目、2021年4月、横浜市のマンション駐車場で乗用車が焼けた。車内に、ポータブル電源があったが、充電中ではなかった。
事故事例3つ目、2021年4月、木造2階建て住宅から出火し、計2棟が全焼した。
1階でポータブル電源を充電中だったといい、就寝中だった男性が手足に火傷を負った。
事故事例4つ目は、防災推奨品の発火事例を紹介します。
2020年11月、事故発生前にキャンプで利用、自宅に帰宅後、充電を開始し、6~8時間経過した頃に、「パチパチ」と音がしたため、AC充電アダプターを外したが、音は止まらず、約30分後に大きな破裂音と共に発煙し出火した。
内蔵のリチウムイオン電池セルから出火したものと推定されるが、電池セルの焼損が著しく、確認できない部品があったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。
このように、充電中以外でも火災事故が起きています。また、激しく燃えてしまっているため、原因の特定が難しい事例が多い。
ポータブル電源の発火事故の約半数は、リコール品と言われていますが、残りの半数は、リコール品以外で起きていることになります。先ほど紹介した防災推奨品でも発火事故が起きているので、どの機種でも起こり得ることです。
怖いですが、他人事ではありません。
続いて、ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池の発火はどのような原因で発生しているのかを見ていきます。
ボータブル電源は、基本的にBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載しているため、あらゆる保護機能が働いています。
しかし、何らかの「きっかけ」により、内部が破損して、回路がショートしたり、保護機能が故障してしまい、過充電が制御できなくなり、電池セル内で化学反応が繰り返され、最終的に熱暴走をして、発火・火災が起きてしまいます。
では、熱暴走の原因となる故障を見ていきます。
まずは、内部短絡・外部短絡です。電池セルの内部または、外部でショートを起こし、大きな電流が流れ大きな熱を発生します。
次に、過充電です。基本的に過充電保護機能により100%以上の充電はできませんが、故障や安全設計が不十分だった場合、過充電が起きて、電池セル内で化学反応が繰り返され、熱を発生します。
最後に、外部からの衝撃です。衝撃によって、内部が破損して、保護機能が壊れたり、回路ショートが起きる。
熱暴走は、何らかの原因により電池内部の特定部材が発熱、その発熱がさらに他の部材の発熱を引き起こし、電池温度の上昇が続く現象です。
発火、発煙、有毒ガスが発生します。
こんなことが家や車内で起こったらと考えると、恐ろしいですよね。
では、ポータブル電源の事故を防ぐための対策を購入前と購入後で紹介します。
まずは、購入前に確認することや気を付けることを紹介します。
1つ目の事故情報を調べるには、2つのサイトがあります。
製品名が特定できる事故が少ないですが、どのような事故が起きているのか分かります。
リコール品を調べるには、消費者庁のリコール情報サイトで検索ができます。現在リコール品は、2機種あり、PS5Bとエレクトロ500です。
3つのサイトは、概要欄にリンクを貼っています。
2つ目は、正規販売店から購入をする。
メルカリなどのフリマアプリで、新品未開封のポータブル電源が格安で販売されています。
これは、転売ヤーなどの個人が、安く仕入れて販売しているため、保管状態が悪かったり、メーカー保証が受けられないなどの問題があります。
また、中古品も販売されていますが、過去の利用状態が分からない為、購入しない方がいいです。
3つ目は、安全性が高いリチウムイオン電池を選ぶ。
ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池は、三元系かリン酸鉄系が一般的です。
リチウムイオン電池の安全性評価試験を参考に表を作成しました。
熱暴走が起きた時にリチウムイオン電池の種類によって、どのような結果が起きるのかをまとめています。
三元系リチウムイオン電池は、熱暴走が起きて、発煙、発火、有毒ガスが発生して、周囲は400℃以上の高温になります。
一方、リン酸鉄リチウムイオン電池では、発煙のみで、発火せず、ガスの発生もありません。
リン酸鉄系は、熱安定性に優れ、発火のリスクが低いことが挙げられます。
上記のことから、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているポータブル電源を選ぶことで、発火・火災のリスクを大幅に下げることができます。
次に、購入後の対策です。
ポータブル電源は、名前にあるように、ポータブルで持ち運びに優れるため、車中泊やキャンプなどのアウトドアで利用する方が多いです。
そのため、落としたり、炎天下に放置したり、濡れてしまったりする可能性はとても高いです。
以前、こんなDMが来ました。
キャンプで利用しようと、車からポータブル電源を下ろす際に落としてしまいました。問題なく動作するのですが、このまま使っても大丈夫でしょうか?
僕も車内から落とした経験があり、その後3ヶ月ほど問題なく利用できましたが、焦げ臭い匂いがするようになったため、その後、買い換えました。
落としてすぐに壊れなくても、継続的に使っていると、突然ショートしたり、故障の原因になる為、利用を控えて、メーカーに確認した方がいいでしょう。
では、最後に、万が一、発火が起きた場合の対処について解説します。
東京消防庁のリチウムイオン電池で火災が起きた場合の対処法を参考に解説します。
電池から火花が飛び散っている時は、近寄らず、火花が治ってから、消化器で消化し、119番通報してください。
また、ポータブル電源の製造メーカーに「ポータブル電源が発火した場合、どのように消化したらいいですか?」とお聞きしたところ、ABC粉末消化器で消化するのが有効です。と教えていただきました。
ABC粉末消化器は、普通火災、油火災、電気火災のあらゆる火災に有効的な消化器を指します。
発火した時に、慌てて、水をかけてしまうと逆効果になってしまうので、ポータブル電源とセットで、ABC粉末消化器を1台備えて置くことが、対策としてはいいでしょう。
概要欄に日本製・住宅用の消化器のリンクを貼っておきますので、興味ある方は、ご覧ください。
消化器は、ポータブル電源の発火以外でも利用ができますので、防災の備えとして、1台備えておくといいでしょう。
以上で「ポータブル電源の火災事故について原因と対策」を解説してきました。
リチウムイオン電池の発火・爆発事故は、年々増加しています。ポータブル電源は、リチウムイオン電池が大量に詰まっている箱です。
もし、発火が起きてしまったら、大きな火災事故や人体に影響がある可能性もあります。
災害時の備えとしてのポータブル電源が、火災を誘発してしまうという本末転倒にならないように、正しい理解と備えをしましょう。
本記事を作成にあたり、下記の情報を参考にさせて頂きました。