【動画付き】ポータブル電源のおすすめメーカーを徹底解説
ポータブル電源を50台以上利用してきた経験を元に、どのような基準でメーカーを選べば、失敗しないか?を何度も失敗した中で理解することができました。
本記事では、過去のポータブル電源メーカー選びでの失敗経験を踏まえて、あなたへおすすめのメーカーをお伝えします。

数年後、メーカー会社が潰れたなんてこともありえます。
こんな方に向けて記事を作成しています!
- ポータブル電源のメーカーは、どこがおすすめ?
- アフターサポートが充実しているメーカーがいい
- 中国製って不安だけど、実際どうなの?
- 実績があり、数年後も最前線で活躍するメーカーは?
- 最終、回収してくれるメーカーはどこ?

初めてポータブル電源を購入する方は、メーカー選びで失敗しやすいです。
本記事を読むことで、ポータブル電源の選び方から、信頼できるメーカー・ブランドかを購入前に知ることができるようになります。
僕は、今までに50台以上のポータブル電源を使ってきました。当然、その中で何回もブランド選び、製品選びに失敗してきました。
そんな失敗を積み重ね、今では、ポータブル電源の製造から販売までの詳しい知識、市場の状況など分かるレベルになってきました。
ポータブル電源は、正直、初めて買う方には、選ぶ基準が多すぎて、とても難しいです。
そんな方に、僕の経験をシェアして、参考にしていただければと思います。
おすすめのメーカー選びで失敗しない購入前の確認リスト

8つあります!それぞれ解説していきます。
- 定格出力と瞬間最大出力を確認
- 実際に利用できる容量の計算(放電深度と変換効率)
- AC通常充電の時間を確認
- 充電中・放電中の動作音の大きさを確認
- アフターサポートの内容を確認
- OEM品でないか確認
- ブランドの経歴実績を確認
- 各ECサイト上のレビューを確認
- 廃棄の際に、回収してくれるか?
定格出力と瞬間最大出力を確認
ポータブル電源には、定格出力と瞬間最大出力があります。
- 定格出力
-
継続的に出力できる最大の値を指します。
- 瞬間最大出力
-
家電の起動時に生じる一時的な高出力に対応できる瞬間出力。
例えば、定格出力200Wの小型クーラーは、起動電力で800Wを使います。その為、定格200W(瞬間最大出力400W)のポータブル電源では動かせません。

使いたい家電の起動時の電力とポータブル電源の瞬間最大出力を確認してから購入しましょう。
実際に利用できる容量を計算する(放電深度、変換効率)
ポータブル電源の製品仕様に記載されている容量は、蓄えられる容量ですが、利用できる容量ではありません。
ポータブル電源は、充放電を繰り返し行う際に、バッテリーへの負担を最小限にする為に、放電深度を設定しています。
放電深度は、ポータブル電源の蓄えられる容量の中で実際に利用できる容量の割合を指します。一般的に80%~90%に元から設定されています。この放電深度を「DOD」と言います。
また、ポータブル電源に蓄えられている直流電流(DC)を出力する際に交流電流(AC)に変換する必要があり、この時にロスが生じます。このロスを変換効率といい、目安80%〜90%ほどです。
利用できる容量=定格容量×DOD×変換効率(n)
例えば、EENOUR P2001(定格容量2000Wh)の場合
1584Wh =2000Wh ×90% ×88%
実際に利用できる容量は、1584Whです。
※EENOUR P2001の説明書から、放電深度と変換効率の値を参考にしています。

容量が多いポータブル電源ほど、実際に利用できる容量との差は大きくなります。
AC通常充電の時間を確認する
ポータブル電源の充電時間は、選ぶ基準の一つになるため、紛らわしい見せ方をしている商品もあります。
そもそも、ポータブル電源の充電方法は、AC充電、ソーラー充電、シガーソケット充電などありますが、複数同時充電など、ポータブル電源によって様々です。
「最速で2時間で充電できます!」と記載があっても、高性能なソーラーパネルを何枚か並列繋ぎしたり、AC充電とソーラー充電の組み合わせなど、現実的な充電方法ではないため、家庭のACコンセントを利用して充電した際にかかる時間を参考にしましょう。

ECサイトで充電時間が分かりにくい場合は、ブログやYouTubeで製品名を検索してみると、分かります。
充電中・放電中の動作音の大きさを確認
音が大きいと、使うときに不快になります。

実体験ですが、冬車中泊する際に、電気毛布やスマホ充電をしていたら、ポータブル電源のファンがうるさくて眠れなかったことがあります。
ポータブル電源の定格出力のスペックに余裕を持って、使うことでファンがなるのを防ぐことができますが、製品によっては、小さい出力でもファンが回る場合があります。
充電中の音も大きすぎると、困ります。最近、スマホアプリで急速充電と静かに充電する設定を切り替えられるのもあるので、細かい仕様をECサイトの商品ページだけでなく、ブログやYouTubeから調べることが大切です。
アフターサポートの内容を確認
ポータブル電源は、中国で製造されてることがほとんどです。
ポータブル電源で有名なメーカーブランドも中国を拠点にしています。メーカーが日本法人を立てて、日本人のカスタマーサポートを雇っている場合はいいですが、OEMなどよく分からないブランド、経歴や実績がない企業など、人材が少なく、外国人がサポートしていることも少なくありません。
購入してから、外国人でした、返信が遅かった、では、困るので、購入前にお問合せをしてみて、どんな対応・日本人か・返信の時間などを確認してみてください。
OEM品でないか確認
ポータブル電源に限らないですが、OEM品がとても多いです。製品に問題はなくても、アフターサポートが不安な場合もあります。
購入しようと思っているポータブル電源が他のブランドでそっくりなモノはないか?複数ある場合は、メーカーブランドの同じ製品を買うことで、購入後の不安を解消できます。
ブランドの経歴実績を確認
ポータブル電源市場は、年々成長しています。2028年には約3億ドル規模になると予想されています。
その為、新しいブランドがどんどん立ち上げり、OEM品が多数出てきます。クラウドファンディングでも同じです。
販売している会社はどこか、ポータブル電源以外に何を販売しているのか、設立は何年か、実績はあるのか?などを確認して信頼できるかを確認する癖をつけましょう。
各ECサイト上のレビューを確認
ECサイトのレビューを見ることで、購入前にリスクを回避できますが、ブランドによっては、レビューすると特典をプレゼントなどと低評価できない仕組みを作っている場合もあります。
その為、良いレビューが多いから安心できる!ではなく、一通りレビューに目を通し、レビュー特典、品質、サポートへのマイナスな言及がないか確認してみてください。
ポータブル電源を無料・有料で回収・廃棄対応しているか?
ポータブル電源は、大型の蓄電池の為、モバイルバッテリーの様に、家電量販店が回収してくれません。
ポータブル電源のメーカー側が、最後の廃棄を責任もって回収してくれる場合が理想ですが、ほとんどのメーカーは、お住まいの自治体にお問合せくださいませ。とのこと。
ポタブルンでは、実際に複数のメーカーに「ポータブル電源の廃棄・回収を対応しているのか?」「自治体では、どのような廃棄方法があるのか?」を徹底的に調べ、回収対応してくれるメーカーを見つけることができました。
今回のおすすめのメーカーは、無料または有料で回収対応してくれます。
ポータブル電源の廃棄・処分方法に関しては、別記事で詳しくまとめています。ので、興味ある方は、ぜひご覧ください。

信頼できるおすすめメーカー4選

Anker Japan|アンカー・ジャパン

一つ目のメーカーは、アンカーです。
ポータブル電源以外にもUSB充電器やモバイルバッテリーなど、スマートフォン関連の製品を多数取り扱っており、元Googleのエンジニアが中国で2011年に創業したハードウェアメーカーです。
一言で言うと、アンカー製品は、高品質でコスパが良いです。さらにミニマルでちょうど良いサイズ感の製品が多い。
アンカーのポータブル電源は、小容量から中容量クラスを展開していて、コンパクトでUSB出力の急速充電などに対応していて、スマホやタブレット、ノートパソコンとの相性が抜群です。
特に、最新機種のAnker 521と535は、リン酸鉄を採用した安全で長寿命を実現しています。
メーカーとして信頼できる理由実績を8つ紹介します。
- 世界100カ国以上で展開されている
- 10年間の充電技術のパイオニア、ハードウェアメーカー
- 本社が2020年に上場しています
- リアル店舗「Anker Store」で製品を体験することができます。日本全国に展開。公式サイトに店舗一覧があるので気になる方はご覧ください。
- 楽天ショップ・オブザ・イヤーを3年連続で受賞しています。楽天ショップ・オブザ・イヤーは、ユーザーによる人気投票および各店舗の注文件数・売上などを総合的に評価し、その年のベストショップを選出するものです。
- 2020年より無印良品のUSB用モバイルバッテリーがAnkerのOEM品になっている。
- 最大30ヶ月の保証。ご利用製品に不具合が確認できた場合、迅速に同一の新品と交換してくれます。
- 日本語カスタマー対応をしてくれます。製品に熟知している。
- 無料回収・廃棄をしてくれます。
BLUETTI Japan|ブルッティ・ジャパン


最近、BLUETTIの問い合わせへの返信が遅い・返ってこない!などのクレームが多数きています。
追記:実際に、BLUETTIにお問合せをしたところ、日本の人員が不足していて、対応に時間がかかっているとのことです。一気に人気になり、販売数が増えたことにより、問い合わせへの返信などがパンク状態なんだと考えられます。
二つ目のメーカーは、ブルッティです。
蓄電池関連の技術は世界トップレベルであり、発明特許、実用新案、ソフトウェア著作権などを多数保有しています。バッテリー制御システム、太陽光発電や風力発電のシステムなどのほか、家庭向けオフグリッドシステム、マイクログリッドシステムの研究開発をしています。
一言で言うと、ブルッティは、蓄電池関連のプロフェッショナルです。
最先端にいて、常に新しい提案をし続けています。ブルッティが新商品を提案した後に、他のメーカーも近いスペックを作ってくるイメージです。
ブルッティは、今後、家庭向けのオフグリッド、マイクログリッドシステムをメインに大型のポータブル電源により力を入れていくのではと考えています。
メーカーとして信頼できる理由実績を8つ紹介します。
- 蓄電池技術トップレベル
- 国際認定を4つ取得しています。
- グッドデザイン賞を複数受賞しています。
- OEMメーカーとしての実績多数。
- ブルッティ製品は世界30カ国以上で利用されています。
- 世界公認の持続的資源、リン酸鉄リチウム搭載のポータブル電源をメインに取り扱っています。
- 最大48ヶ月の保証。ご利用製品に不具合が確認できた場合、
迅速に同一の新品と交換してくれます。 メールでの問い合わせで1営業日以内に返信。- 回収に関しては、現在問い合わせ中です。
ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池の素材で一般的なのは、三元系とリン酸鉄系です。この三元系は、ニッケル、マンガン、コバルトが使われていて、コバルトは希少金属であり、電池価格高騰の一因となり得ます。
また生産国の偏りによるサプライチェーン上(素材の調達、製造、販売、消費の一連の流れ)のリスクもあるため、コバルトを使わないリチウムイオン電池「コバルトフリー」のリン酸鉄系が注目されています。
リン酸鉄系は、主原料が鉄と言うこともあり、安価になりやすく、テスラの一部車両にも採用されています。価格低減の一因として注目されている資源です。
EcoFlow Japan|エコフロー・ジャパン

三つ目のメーカーは、エコフローです。
エコフローテクノロジーは、2017年に設立したスタートアップ企業です。元DJIの社員、電源開発事業部のトップや化学材料メーカーの経営者の3人と元アメリカの経済開発センター投資マネージャーの4人が立ち上げた会社です。
短期間で、現在は700人以上の従業員がいるそうです。
一言で言うと、エコフローは、従来のポタ電を覆す最先端のチャレンジャースタートアップ企業です。
EFDELTAが初めてクラウドファンディングで先行販売した時は、独自の急速充電の速さに驚きました。また、RIVER600シリーズは、小型ながら1200Wの高出力ができる独自の技術を採用していて、これもまた驚きました。
今まででは、想像もできなかった新しいポータブル電源を続々と開発してワクワクさせてくれるのが、エコフローです。
最小小型の「リバーミニ」から、ちょうど良いポータブル性に優れる「リバーシリーズ」、オフグリッド化まで実現できる「デルタプロ」など、あらゆる用途に合わせて最適解を提案しています。
「サステナブルな未来を創造する製品の開発を目指す」ことをEcoFlowはデザイン哲学としています。今度、さらに期待できる企業です。
メーカーとして信頼できる理由実績を8つ紹介します。
- 急成長している蓄電池のグローバル企業
- 独自の研究開発技術で新しい最先端ポータブル電源を提案
- 世界60カ国以上で販売利用されているます。
- プロダクトデザイン賞(レッド・ドッド・デザイン賞)受賞
- 高品質で手ごろなブランド「ONEUP」の立ち上げ。
- 権威あるメディアTIME誌が選ぶ「2021年の発明ベスト100」のサスティナビリティ部門でDELTA Proが選出されました。
- 最大24ヶ月の保証。ご利用製品に不具合が確認できた場合、迅速に同一の新品と交換してくれます。
- メールによる日本語対応
- 送料負担で回収対応してくれる
今後、EcoFlowは、オフグリッドやスマートシステムの開発提案に注力し、ONEUPでは、コンパクトで手ごろなポータブル電源の提案をしてくと考えています。
ONEUPは、日本でまだ発表もされていませんが、とても楽しみです。海外の公式サイトでは、ONEUPの製品が既に購入できます。
Jackery Japan|ジャクリ・ジャパン

四つ目のメーカーは、ジャクリです。
Appleの元バッテリーエンジニアによりシリコンバレーで2012設立。最先端の研究開発及び製造の専門知識を積み重ね、2014年にポータブル電源の開発スタート。2019年に日本法人を作り、販売を開始し、JVCケンウッドとの共同開発のモデルも販売しています。
一言で言うと、ジャクリは、世界で圧倒的に利用されているため、安心信頼できるポータブル電源メーカーブランドではないかと思います。
ジャクリの語源は、ジャケットとバッテリーの組み合わせで、まるで身に着けるように、バッテリーを簡単に使えるようにしたい!と言う由来があるそうです。
まさに、ポータブル性を重視したジャクリシリーズは、アウトドアでの利用に最適なポータブル電源と言えます。
ポータブル電源の大型化がトレンドですが、ジャクリは、ポータブル性を追求した一貫したデザインで、今度もぶれない提案をしていって欲しいです。
メーカーとして信頼できる理由実績を8つ紹介します。
- 全世界販売台数100万台以上の実績を誇ります。
- ポータブル電源で最もグローバル展開をしているブランドと言えます。
- 販売台数が多いとフィードバックも多くなるため、購入後のアウターサポートへの対応がより的確になり満足度が上がっていきます。
- Amazon、楽天、Yahooの各ECサイトでお客様満足度や売上などを元に選出される賞で複数受賞しています。
- 最先端テクノロジーが集まる世界最大の展示会、CES 2020のイノベーションアワードを受賞しています。
- ビックカメラ・ヨドバシカメラの実店舗でJackery製品の購入ができます。分からないことなど、担当の方にお聞きすることもできます。実際に見て決めたい!と言う方におすすめです。
- Jackery Careは、災害支援や寄付などを目的とした活動です。
- 緊急災害対応アライアンス、シーマに加盟しています。救援物資のミスマッチを防ぐ取り組みで、日本国内の民間企業62社とNPO6団体の連携により、企業が持つ物資・サービスをスムーズに提供するもの。
- 最大24ヶ月の保証。ご利用製品に不具合が確認できた場合、迅速に同一の新品と交換してくれます。
- 1日以内の返信対応。
- 送料負担で回収してくれます。
利益だけを求めるのではなく、社会貢献活動をしている点もジャクリを信頼できるポイントです。そして、シリーズでデザインが一貫していることから、誰でも簡単にどんな時でも安心して利用できるのもジャクリの強みで、災害支援などと相性がとても良いと思います。
緊急災害対応アライアンスのシーマ・Jackery Careと合わせて、自然災害の多い日本に暮らす僕は、ジャクリの取り組みが大好きです。

リン酸鉄トレンドの中、三元系のポータブル電源だけなので、今後に期待です。
結論、AnkerとEcoFlowが特におすすめできるメーカー
ポータブル電源の専門ブログやYouTubeを運営する上で、メーカーの良し悪しをつけることは、とても怖いことです。
というのも、このブログやYouTubeは、ポータブル電源の各メーカーさんも見ている訳ですから。。。。

とはいえ、ポタブルンのポリシー「視聴者ファースト・忖度なしで情報を届ける!」なので、きっちり判断します。
- EcoFlow(エコフロー)
- Anker(アンカー)
メーカーの実績やカスタマーサポート対応だけでなく、ポタブルン側でやりとりさせて頂き、返信の遅延がない、丁寧で親切と判断できたメーカー。
さらに、ポタブルンのYouTubeやLINEに寄せられる、実際の利用者の口コミを参考に判断させていただきました。
EcoFlowとAnkerは、近年のリン酸鉄トレンドに迅速に対応していたり、業界最長の保証期間5年を採用していたりと、常に最前線でスピーディに改善・成長しているメーカーです。
保証期間5年は、EcoFlowとAnkerのみ(2022年8月31日現在)。
BLUETTIは、問い合わせの返信が遅いというクレームがポタブルンに多数よせられています。
またJackeryは、リン酸鉄トレンドの中、三元系を採用しているため、寿命や安全性の面で不安です。
まとめ:ポータブル電源のおすすめメーカー選びは、慎重に!PRに騙されるな
本記事では「【徹底解説】ポータブル電源の選び方・おすすめメーカーを紹介」について解説してきました。
ポータブル電源の市場は、電気自動車の市場と同じように、今度さらに成長していきます。製品の品質・購入後のサポート含め、実績のあるメーカー・ブランドから購入することが重要です。
知らないブランドが続々と出てくると思いますので、皆さんのポータブル電源選びの参考になれば幸いです。

分からないことがあれば、YouTubeの方で気軽にコメントください。