ポータブルエアコンの検証が大好きなポタブルンです。
遂に、エコフローから暖房機能もついたポータブルエアコン「EcoFlow WAVE2」が発売されたので、実際に、ハイエースに設置して、1時間で車内の温度がどのくらい下がるのか?検証していきます。
様々なメーカーからポータブルクーラーやポータブルエアコンの最新機種が発売されている中、EcoFlow WAVE2の優位性は何か?判断していきます。
EcoFlowの最新機種DELTA 3 Plus、容量1000Wh帯で、最もベストバイになり、筆者もメイン機として、乗り換えました。
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まだEcoFlow無料会員ではない方「本記事制作にあたり、車内に3箇所に温度計を設置して、5分毎(合計1時間)にバッテリー残量、温度計、騒音レベル、風量を計測しています。
バッテリーパックが三元系リチウムイオン電池を搭載しているので、WAVE 2単体購入もしくは、DELTA 2 Maxとのセット購入がおすすめです!
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初代WAVEとの違い
EcoFlow WAVE2 冷暖房付きのポータブルエアコン
では、EcoFlow WAVE2と初代EcoFlow WAVEとの違いを解説していきます。
- 暖房機能を搭載
暑さも寒さも対策できる - 冷却能力アップ
300Wほど向上 - 軽量・小型
約3kg軽くなった - 運転音が静かに
44dB〜56dB - ソーラー充電性能アップ
200Wほど向上
暖房機能を搭載して
ポータブルエアコンに進化した
1つ目、初代WAVEは、冷房機能のみのポータブルクーラーでした。WAVE2は、暖房機能も搭載したポータブルエアコンに進化しています。
冷暖房に対応したことで、1年中、車中泊やキャンプで最適な温度で過ごすことができます。
300Wほど性能アップ
冷房能力が1500Wで強力
2つ目、冷房機能は、WAVEが1200W、WAVE2が1500Wで、消費電力ではなく冷房能力を指します。
さらに軽量・コンパクト
3つ目、コンパクトで軽量になりました。
WAVE本体が17.5kgで、WAVE2本体は14.5kgです。また専用バッテリーパックも軽量化されていて、WAVEの方が7.9kgでWAVE2の方が7.5kgとなります。
合計重量は、WAVEが25.4kgでWAVE2が22kgとなります。約3.4kgも軽くなっています。
運転音がより静かに
4つ目、より静かになりました。
WAVEが約55dBで、WAVE2が44dB。車中泊キャンプなど狭い空間で利用する場合は、特に重要な用途です。
ソーラー充電性能が400Wに性能アップ
5つ目、ソーラー充電性能が上がりました。
WAVEが200W、WAVE2が400Wになります。冷房能力が上がり消費電力が100Wほど増えていますが、充電性能も上がったので、ソーラー充電をしながら冷房を動かし続けることも可能です。とても魅力的ですよね。
冷暖房能力の詳細
▼冷却/暖房仕様 | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
冷房/暖房仕様 | 冷暖房 | 冷房のみ |
冷房能力 | 1,500W | 1,200W |
暖房能力 | 1,800W | – |
温度設定範囲 | 16℃-30℃ | 16℃〜30℃ |
冷媒 | R290(130g) | R134a(400g ) |
循環空気量 | 290m3/h | 290m3/h |
冷房/暖房定格入力電力(AC) | 550W | 460W |
冷房/暖房定格入力電力(DC) | 495W | 410W |
冷房/暖房最大消費電力 | 700W | 600W |
性能が上がった分、消費電力も上がっています。
充電性能:入力値
▼入力仕様 | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
AC入力 | 100-240V 50/60Hz 最大820W | 100-240V 50/60Hz 最大700W |
シガーソケット入力 | 12V/24V,8A、最大200W | 12V24V /最大8A 200W 5h |
ソーラー入力 | 11-60V,13A、最大400W | 11-35V / 最大12A 200W 5h |
専用バッテリーパック入力 | 最大700W | 最大600W 2h |
AC充電とソーラー充電の性能がアップしています。
ソーラー性能アップしたので、ソーラーで充電しながら、稼働し続けることが可能です!これは凄い進化。
エネルギー効率
▼エネルギー効率 | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
冷房/暖房(AC) | 2.6/3.3 | – |
冷房/暖房(DC) | 3.0/3.7 | – |
基本性能
▼一般情報 | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
モデル番号 | EFKT210 | EFH200 |
重量 | 約14.5kg | 17.5kg |
サイズ | 518×297×336mm | 518×310×416mm |
アプリ | WiFi,Bluetooth | WiFi,Bluetooth |
空調面積(冷房) | ≤10m2 | |
運転モード | 冷房/暖房/送風 急速/おやすみ/省エネ | |
ドレインフリー機能 | 対応(冷房) | 対応 |
満水停止機能 | 対応 | 対応 |
防水・防塵等級 | IPX4 | – |
運転音 | 44〜56dB | 55dB未満 |
バッテリーパック
バッテリーパック | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
専用バッテリーパック | EFKT210-EB | MH200-Wave-BP |
容量 | 1159Wh(50.4V/23Ah) | 1008Wh(50.4V/20Ah) |
USB-A出力 | 5/9/12V 2.4/2/1.5A 最大18W | – |
USB-C出力 | 5/9/12/15/20V 5A 最大100W | – |
XT150入力 | 58.6V 最大857W | |
XT150出力 | 58.6V 最大700W | |
満充電時間 | 約2.5時間 | 2時間 |
連続稼働時間 | 約2〜8時間 | 約3〜8時間 |
重量 | 7.5kg | 7.9kg |
寸法 | 515×272×92mm | 480×307×73mm |
電池素材 | 三元系リチウムイオン電池 | 三元系リチウムイオン電池 |
サイクル寿命 | 800回以上 | 800回以上 |
防水・防塵等級 | IP65 | – |
▼温度範囲 | EcoFlow WAVE 2 | EcoFlow WAVE |
---|---|---|
推奨使用温度範囲 | 20℃〜45℃ | 20℃〜45℃ |
使用温度範囲 | -20℃〜50℃ | 0℃〜50℃ |
充電温度範囲 | 0℃〜45℃ | 0℃〜50℃ |
保温温度範囲 | 常温(20℃〜30℃推奨) | 常温(20℃〜30℃推奨) |
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まだEcoFlow無料会員ではない方「EcoFlow WAVE2のスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | EcoFlow WAVE2(エコフロー ウェーブ2) |
冷房能力 | 1500W |
暖房能力 | 1800W |
空調面積(冷房) | ≤ 10m2 |
運転モード | 冷房/暖房/送風/急速/おやすみ/省エネ |
専用バッテリーパックの充電方法 | AC、ポータブル電源、シガーソケット、ソーラーパネル |
定格消費電力 | AC:550W / DC:495W |
運転音 | 44〜56dB |
IP等級 | IPX4 |
アプリ | 対応 |
サイズ | 518×297×336mm |
重量 | 約14.5kg |
専用バッテリーパックのスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | EcoFlow WAVE 2 専用バッテリーパック |
容量 | 1,159Wh |
電池素材 | 三元系リチウムイオン電池(NCM) |
サイクル寿命 | 800回(80%以上) |
最大出力 | 700W |
サイズ | 515×272×92mm |
重量 | 約7.8kg |
4通りの充電方法
続いて、充電方法を紹介します。
AC充電・給電のほかに、ソーラー充電、シガーソケット充電、ポータブル電源からの充電が可能です。
また、ポータブル電源の場合、EcoFlowのDELTA 2、DELTA Max、DELTA Proとそれらの拡張バッテリーをDC接続することが可能で、ACで繋ぐよりも効率的に長時間運転が可能となります。
具体的には、DELTA2からAC出力を使用した場合、4時間ほど、DC出力を使用した場合、5時間。DELTA MaxのACは、7時間、DCは、10時間、DELTA ProのACは13時間、DCは18時間となります。
DC接続する場合は、別途「EcoFlow XT150ケーブル」を購入する必要があります。
今回、XT150のケーブルが手元にないんですが、夏車中泊の出発前に購入する予定です。
ご興味がある方は、「EcoFlow XT150ケーブル」をご確認ください。
また、DELTA2を持っている方は、DELTA2の専用エクストラバッテリーを購入することで、WAVE2を長時間運転することが可能です。
DELTA2専用エクストラバッテリー、ずっと購入を悩んでいたんですが、現段階で残量不足になることがなかったので、今回のWAVE2やGLACIERをハイエースに導入にするので、購入します。
EcoFlow WAVE2の冷房検証
検証環境について、ハイエースのスーパーロングでの検証。車内が広い為、後部に小型扇風機を設置して、循環をしながら、冷房機能の検証を行いました。
時間 | バッテリー残量 | 温度1 | 温度2 | 温度3 |
---|---|---|---|---|
開始 | 72% | 34℃ | 32℃ | 32℃ |
6:00 | 69% | 35℃ | 32℃ | 32℃ |
10:00 | 68% | 35℃ | 31℃ | 31℃ |
15:00 | 65% | 33℃ | 31℃ | 31℃ |
20:00 | 63% | 31.8℃ | 30.9℃ | 30.8℃ |
25:00 | 59% | 30.9℃ | 30.4℃ | 30.0℃ |
30:00 | 56% | 30.2℃ | 30.2℃ | 29.5℃ |
35:00 | 53% | 29.7℃ | 30.2℃ | 29.0℃ |
40:00 | 49% | 29.2℃ | 30.2℃ | 28.6℃ |
45:00 | 46% | 28.8℃ | 30.2℃ | 28.2℃ |
50:00 | 42% | 25.8℃ | 30.2℃ | 27.9℃ |
55:00 | 38% | 25.5℃ | 30.2℃ | 27.2℃ |
60:00 | 35% | 25.7℃ | 26.8℃ | 26.9℃ |
65:00 | 31% | 25.8℃ | 26.1℃ | 26.4℃ |
70:00 | 27% | 25.4℃ | 25.9℃ | 26.2℃ |
1時間の検証で5分ごとに、バッテリー残量、各温度計の温度を計測していきました。
1時間で、34℃→25℃まで約9℃下げることができました。
今回の検証した車は、ハイエースのスーパーロングなので、車内が広いですが、1時間で9℃下げることができたのは、とても嬉しい結果でした。
廃棄と吸気のダクトの接続部分の改良や車内全体の断熱を徹底することで、よりWAVE2の性能を活かせると思います。
運転音の測定:49.1〜57.5dB
冷房機能で風量(小)で排気口から1mほど離れた位置の音量は、49.1dBでした。
冷房機能で風量(強)で排気口から1mほど離れた位置の音量は、57.5dBでした。
風量強の状態で目の前にいると風の音が結構しますが、機械的な嫌な音はしないので、私は気にせずに寝ることができます。
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まだEcoFlow無料会員ではない方「EcoFlow WAVE2の設置の流れ
- WAVE2とバッテリーパックを接続
- ダクトエンドを接続
- 排気ダクトを接続
- 窓パネルを活用して排気と吸気のダクトを設置
本記事では、WAVE2専用バッテリーパックを接続して利用しています。
ハイエースのスーパーロングに設置しています!
送風、冷房、暖房の消費電力の確認
送風は、13〜14W程度
冷房は、384W程度
暖房は、315程度
メリットとデメリット
では、実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。
EcoFlow WAVE2のメリット
- 冷暖房でオールシーズン利用可能
- 運転音が小さく車内での利用に最適
- 直感的に操作できるシンプルな設計
1つ目、暖房機能もあるので、オールシーズン、車中泊やキャンプで利用できること。
初代WAVEや従来のポータブルクーラーには暖房機能がない為、夏場だけ使って、それ以外のシーズンは倉庫で眠っている状態でした。
僕は、年間通して車中泊旅をしているのですが、滞在する場所によって、暑い寒いの温度差が大きく苦労していました。
WAVE2を車に積んでおけば、1年中快適に過ごせるのは、大きなメリットです。
2つ目、運転音がとても静かなこと。
特に車内で利用する場合、音が大きかったり嫌な機械音が鳴ると、不快で寝不足になってしまいます。
WAVE2は、音が小さく、嫌な音もしないので、ストレスなく安眠ができます。
3つ目、本体とアプリの操作がとてもシンプル。
冷暖房と送風機能、風量の強弱など設定できる項目が多いですが、視覚的に理解できて、シンプルな設計なので、使い方が分からなくて説明書を読むなんてことが起こらない。
EcoFlow WAVE2のデメリット
- DIYと設置の手間がかかる
- 消費電力が大きい
- 三元系リチウムイオン電池を採用
1つ目、ポータブルクーラーやポータブルエアコンの全てに言えることですが、設置の手間があること。
また、本体はコンパクトで軽量化していますが、ダクトをつなぐとそれなりにスペースを取るので、本体のサイズだけでなく、設置も考慮して置く場所を考えることが必要です。
2つ目、高性能ですが、消費電力が大きいこと。
真夏の日中に車中泊やキャンプでの利用を考えると、バッテリーパックと容量1000Wh以上のポータブル電源が必要になります。さらに、ソーラーパネルをルーフに設置したり、常に充電できる環境・設備を整えることで、容量不足になる確率を減らすことができます。
夜の温度が下がった時に、おやすみモードで使うのが良さそう。
3つ目、バッテリーパックの電池素材が三元系リチウムイオン電池なこと。
EcoFlowの最新ポータブル電源のDELTA2やRIVE2シリーズ、DELTA Proは、安全性とサイクル寿命に優れるリン酸鉄を採用していますが、WAVE2のバッテリーパックは、三元系です。
リチウムイオン電池は、40℃以上の環境で充放電や保管をした場合、劣化が速くなる調査結果があるので、WAVE2は、そのような高温な車内で利用する場合があります。なので、サイクル寿命が長いリン酸鉄を採用して欲しかったです。
以上でメリットとデメリット終わりです。
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よくある質問
まとめ
- 冷暖房でオールシーズン利用可能
- 運転音が小さく車内での利用に最適
- 直感的に操作できるシンプルな設計
- DIYと設置の手間がかかる
- 消費電力が大きい
- 三元系リチウムイオン電池を採用
以上で「EcoFlow WAVE2の実機レビューや検証テスト」を行なってきました。
総合的に見て、今期最強のポータブルエアコンだと私は思います。
暖房機能が付いたことにより、夏冬、オールシーズン利用可能。初代WAVEは、冷房のみのポータブルクーラーだったので、夏場以外、役目がなく倉庫に保管しておく必要がありました。
ポータブルクーラーと価格差があまりないので、暖房機能付きになった「EcoFlow WAVE2」を買った方が使用頻度が増え、コスパ良いでしょう。
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