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【実機レビュー】DABBSSON DBS1000Pro 半固体ポータブル電源を徹底解説!ライバル比較とセール情報も

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現在、ポータブル電源に搭載されている一般的な電池であるリン酸鉄は、従来の三元系よりも安全性やサイクル寿命の面で大きく優れていますが、まだまだ課題も多い。

そして、まだポータブル電源で採用は少ないですが、半固体リン酸鉄や固体電池搭載のポータブル電源も出てきています。

そこで、2024年、現状買うなら、どの電池素材のポータブル電源がコストや安全性、スペックの面でバランス良く優れているのか?を考えていき、電池素材として最適解を決めていきたいと思います。

本記事では、その電池素材を搭載しているポータブル電源の最新機種を発売しているメーカーさんにご連絡して、ご協力をいただき、用意できましたので、実機も詳しく見ていきたいと思います。

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年間約20件程度、ポータブル電源による火災事故

はじめに、とても重要なことをお伝えします!

ポータブル電源に関連する火災事故は、毎年起こっています!

災害大国の日本において、停電対策、災害時の電力確保、電気代高騰により節電対策、アウトドアなど、ポータブル電源の需要は年々増しています。

セールで安く買えるから、有名YouTuberが紹介しているから、口コミが良いからという理由で、内蔵されているリチウムイオン電池の種類を調べずに購入してしまうと、最悪の事態になる可能性もあります。

安全性やメーカー保証・信頼を考え
ポータブル電源を厳選する為のルール

だからこそ、当ブログやチャンネルでは、安全性の高い電池素材を搭載しているポータブル電源のみを紹介するルールにしています。

また、メーカーさんの情報を調べ、企業として信頼できるか判断したメーカーのみ記事・動画制作をしています。

今回紹介する、DABBSSONのDBS1000Proは、高い安全性と性能が求められるEV用充電器業界で世界シェアを取ったメーカーが開発した最新のポータブル電源です。

三元系/リン酸鉄/半固体/固体
ポータブル電源の電池素材の違いと特徴

ではまず、電池素材の違いを解説していきます。

ポータブル電源は、バッテリー密度に優れる三元系から始まり、安全性とサイクル数が優れるリン酸鉄にシフトしてきました。現在、一般的なのはリン酸鉄です。

ポータブル電源が関連する火災事故は、年間約20件程度と少ないですが、選ぶポータブル電源によって確率が左右される為、三元系は選ぶべきではありません。

その為、基本的には、リン酸鉄以上のポータブル電源を選ぶことで、火災、発火、有毒ガスのリスクを減らすことが可能です。

固体電池に関しては、動作温度範囲が向上していて、夏、高温になる車内でも、問題なく利用できるメリットがあります。

とはいえ現状、製造コストが高く、同容量帯ポータブル電源と比較した時に、かなり割高なので、まだ実用的ではありません。

また、信頼できるメーカーから販売されていない為、おすすめはできません。

上記の理由により、現状選ぶべきは、中央にあるリン酸鉄もしくは、半固体リン酸鉄だと考えています。

半固体リン酸鉄のメリット

では、ここまでの内容で、半固体リン酸鉄のメリットをまとめると

  • リン酸鉄よりも更に、安全性とサイクル数が向上している
  • 固体電池よりも、サイクル数が優れている
  • リン酸鉄と比較して、コストの差があまりない
  • 固体電池はコストが高過ぎて、現状、実用的ではないため、半固体リン酸鉄がバランス良い

上記の理由により、今、狙うべき電池素材は、半固体リン酸鉄だと思います。

半固体リン酸鉄を搭載した
DABBSSON DBS1000Proについて

では、半固体リン酸鉄を搭載している最新機種「DABBSSONのDBS1000Pro」を紹介していきます。

DABBSSONは、すでに半固体リン酸鉄のポータブル電源を3つ販売していますが、今回最新機種が6月14日に発売されたばかりで、性能スペックがとても優れている為、使わせて頂きました!

製品名は、DBS 1000 PRO。

容量1024Whで、最大2台の拡張バッテリーを接続できて、5120Whまで増量できます。

定格出力は2000W、P-Boosで3000W、面白いのが拡張バッテリーを接続すると、定格2400Wになります。

カスタマイズに関しては、後ほど詳しく解説します!

電池素材は、半固体リン酸鉄。

充放電サイクル寿命は、4500回(初期状態の80%)

EPSは15ms以内。

サイズは、約432×254×248mm。重量は、約16kg

充電周りは、AC最大1200Wで1.6時間でフル充電。60分で80%ほど充電できます。

AC充電速度は、アプリで細かく設定できます。

ソーラー充電は、最大1200W。

シガーソケット充電にも対応しています。

出力ポート

続いて、出力ポートを見ていきます。

本体の正面にDCやUSB関連のポートがまとまっています。

USB-Cは、3口(最大30Wが1口、100Wが2口)

USB-Aは、3口(最大18Wが2口、12Wが1口)

シガーソケットは、1口(最大126W)

DCは2口

側面にACポートが4口あります。(定格2000W)

中央には、並列接続ポートがあります。

充電ポートと拡張ポート

逆側面を見ていきます。

上には、左からAC充電速度調整、ソーラーとシガーソケット用の充電ポート、AC充電ポート、充電過負荷保護スイッチ、デバイスアップグレードポートなどがあります。

その下には、拡張バッテリー接続ポートが2口あります。

容量のカスタマイズについて

では、カスタマイズに関して解説していきます。

DBS1000PROは、2つの容量拡張ポートがあり、最大2台の拡張バッテリーに対応しています。

DBS1000Pro専用拡張バッテリーのDBS2000Bは、容量2048Whです。

容量の増量の他に、定格出力も上がります。

定格出力は、拡張バッテリー1つ2つ、数に関係なく2400Wに固定されています。

また、容量の拡張のほか、本体DBS 1000 PROを2台並列接続することもできます。

並列接続する場合は、AC出力ポートがある面の中央にある並列接続ポートに、別売りの並列接続ボックスケーブルを購入する必要があります。

並列接続することで、容量は倍になり、出力が3600Wに上がります。

更に、拡張バッテリーをそれぞれ接続することができるので、容量と出力を更に上げることができます。

カスタマイズが豊富なので、どの構成が最適なのか?考えるのが難しいですが、DBS1000PROだけでも、充分、容量1000Wh帯で優れているポータブル電源です。

なので、まずは、DBS1000Proだけ買って、実際に使いながら、出力あげたいな~とか容量増やしたいな~と思ったら、追加購入すれば良いので、

容量や出力不足で、買って失敗した!などの失敗リスクがありません。

僕が考える最適な構成は、DBS1000Pro単体でポータブルにアウトドアで使い、自宅での日常的な節電や災害時の備えとして、拡張バッテリー1つ追加することです。

アウトドアでも夏や冬場は、容量不足になりやすいので、拡張バッテリーを容量の保険にするなんてこともできます。

DBS1000Proや拡張バッテリーに搭載されている半固体リン酸鉄は、自然放電が少なく、100%フル充電での保管もバッテリーの劣化が少ないことから、拡張バッテリーを緊急時に備えて、長期保管しておくのもありです。

AC出力テスト

続いて、AC出力、充電、アプリに繋いでできることの順で見ていきます。まずは、AC出力テスト

DBS1000Proは、定格2000W、P-Boost3000W、拡張バッテリーを追加した際は2400W。

利用する家電は、定格1000W越えの、IH調理器、トースター、電気ケトル、ドライヤーの4つです。

単体での利用は問題なく動くと思いますので、2台同時に動かせるのか?見ていきます。

1000W越えの高出力家電を同時に2台動かすというイレギュラーはあまりないと思いますが、万が一の緊急時、車中泊での時短での調理などを想定してみます。

IH調理器とトースターを同時に利用

まずは、IH調理器とトースターを通常の定格出力で動かしていきます。

IH調理器では、お湯を沸かし、トースターではお餅を焼いていきます。

止まることなく、動作しました。

先にIHで沸騰を確認して、その後、お餅が焼けました。

撮影中、小腹空いたので、美味しくいただきました。

トースターは、内部の温度調整の為、ヒーターをつけたり消したりしています。その為、高出力になるのは、一時的なので、今回、動作できました。

電気ケトルとドライヤーを同時に利用

続いて、電気ケトルとドライヤーを通常の定格出力で動かしていきます。

すぐに、オーバーロードで止まってしまいました。

続いて、P-BoostをONにして動かせるのか確認していきます。

P-Boostなら、問題なく動きました。すごいですね。

2台同時に動かせることが確認できたので、ドライヤーを止めて、電気ケトルでお湯を沸かしました。

AC出力テスト結果

結果としては、定格出力2000Wでは、IH調理器とトースターは問題なく動かすことができて、

電気ケトルとドライヤーは、P-Boostの3000Wで動かすことができました。

1000Wh帯で、定格2000W、P-Boost3000Wの性能は、化け物ですね。もはや2000Wh帯の出力性能です。

充電テスト

続いて、充電性能を見ていきます!

今回は、AC充電で最大1200Wの最速充電テストをしてみます。

製品ページでは、80%まで60分、1.6時間で100%満充電とのことです。

では、スタート!

52%まで、約32分程度かかりました。

82%充電まで、61分!予定通りの速度です。

100%までは、90分ほどかかりました。

80%~100%間の充電が遅くなる理由は、満充電に近い状態での充電は、バッテリーに負荷がかかる為、バッテリーを保護しながら充電入力値を下げているためです。

今回、出力テストの直後に、充電している為、内部温度が高く、最速80分より、10分ほど遅くなりました。

それでも、十分、早いと思います!

アプリに繋いでできること

続いて、アプリに繋いでできることを確認してきます。

接続はWiFiから行います。

接続すると、トップ画面では、バッテリーの残量や温度の確認。

入力と出力のモニタリング画面をタブで切り替えできて、

AC、P-Boost、USB、DC、ライトのON・OFFと各種出力値の確認などが行えます。

設定ページでは、AC充電の電圧、最大AC入力値の調整、急速充電モードのON・OFF、周波数の切り替えなどもできます。

また、時間管理機能では、ON・OFF・入力充電・出力など細かくタイマーで設定できるので、夜トクプランで、深夜などの安い時間帯に充電して日中に使う、自動化も可能です!

時間管理機能の設定項目が豊富なのは、いいですよね。

その他、省エネモード、ファームウェアのアップグレード、バージョンの確認、操作音のON・OFF、アプリの見た目の切り替えなどもが行えます!

ライバル機種と比較:1000Wh帯

では、1000Wh帯のライバル機種と詳しく比較していきます。

リン酸鉄から3台、Anker Solix C1000、EcoFlow DELTA 2、Bluetti AC180。

固体電池から1台、Yoshino B2000 SST。です。

容量と出力の比較

まずは、容量と出力周りの比較をしていきます。

容量は、DBS1000ProとSolix C1000、DELTA 2がほぼ同じ容量、Bluetti AC180が1152Wh、B2000 SSTが1326Whです。

拡張最大容量は、DBS1000Proが最も多く10,240Wh、Solix C1000は、2倍の2112Wh、DELTA 2は、3040Whです。Bluetti AC180は、拡張ではなく、外部バッテリーとして3072Whを接続できます。B2000 SSTは、拡張に対応していません。

定格出力は、DBS1000ProとB2000SSTが2000Wでもっとも優れています。他も1500W以上なので、家庭用のコンセントと同等もしくはそれ以上のスペックです。

電力リフト時は、DBS1000Proが最も高い3000W、次にBLUETTI AC180の2700W、Solix C1000の2000W、DELTA2の1900W、B2000SSTは対応していません。

電池素材は、中央の3つがリン酸鉄、DBS1000Proが半固体リン酸鉄、B2000SSTが固体電池です。

サイクル数は、半固体リン酸鉄のDBS1000Proが4500回で最も優れています。

固体電池は、4000回でリン酸鉄より1000回程度多いですが、半固体リン酸鉄よりは少ない。

その他の性能比較

EPSやUPSの性能は、DBS1000Proが最も早く15ms。そのほか、20ms~30msです。

業務用や医療機器の利用を目的としたEPSやUPSの利用はできません。

アプリは、全て対応していますが、B2000 SSTのみ接続WiFiのみとなります。他は、WiFiとBluetoothに対応しています。

サイズ合計は、Solix C1000の848mmが最も小さく、DBS1000Proは最も大きい934mmでした。

重量は、DELTA2が12kgで最も軽量、続いてSolix C1000の12.9kg、DBS1000Proは、16kgと若干重い印象です。

ACとソーラー充電の比較

充電周り、まずAC充電は、すべての機種1000W越えの高速充電で、約1時間前後で充電できます。最も早いのは、Solix C1000の58分です。

続いて、ソーラー充電は、DBS1000Proの1200Wが最も優れていて、他は500W~600W程度なので、約倍のスペックになります。

車からのシガーソケットには、すべて対応しています。

出力ポートの比較

出力ポートの合計数は、DELTA2の15ポートが最も多く、次に、DBS1000Proの13ポートです。

個人的には、USB-Cの出力ポートが豊富だと嬉しいので、3口あるDBS1000Proが優秀だと思いました。

USB-Aの急速が2口あるのも、いいですね。

ワイヤレス充電に対応しているのは、Bluetti AC180とB2000SSTの2機のみですが、移動中はズレて利用できないので、別途、ズレないワイヤレス充電を購入して使う方が使い勝手よかったです。

価格とセール価格の比較

通常価格とセール価格を税込で表示しています。また、セール価格で1Whあたりの費用対容量、コスパを出しています。

コスパに関しては、それぞれのサイクル数が変わるので、あくまで参考程度ですが、100円を切るとお買い得です。

まず最もコスパが良い2機種、DELTA2はセール価格78650円、費用対容量76円。

続いて、AC180はセール価格89800円、費用対容量77円です。

1000Wh帯では、8万円~10万円程度がお買い得ですが、この2機種は、かなり安くなっています。

続いて、Solix C1000のセール価格99,900円、費用対容量94円。

次に、DBS1000Proのセール価格101,800円、費用対容量99円。

この2機種は、新製品ですが、価格も10万円前後なので、お買い得です。

最後にB2000SSTは、セール価格224,910円で、費用対容量169円で、かなりコスパ悪いです。

新しい技術の固体電池で、製造コストが高い為、ポータブル電源自体もかなり高い印象です。

電池は素晴らしいですが、価格と費用対容量が見合っていないように感じました。

半固体リン酸鉄のDBS1000Proが電池の性能も高く、コスパも良い為、バランスよいのが分かると思います。

DBS1000Proは、新製品で、現在セール中です!

また、その他の機種のセール情報などは、セールまとめ記事をご覧ください。

結論:安全性やサイクル数の向上と価格のバランスが良い!

以上で、ポータブル電源に搭載されている電池の種類の比較から、性能・安全性と価格のバランスが良い半固体リン酸鉄を搭載した最新ポータブル電源を紹介してきました。

最新電池を搭載しても、製造コストが高すぎると、ポータブル電源自体も、かなり高く、バランスが悪いことも分かりました。

DABBSSONは、EV業界で実績あるメーカーが開発製造している為、製造体制がすでに整っていて、かなりコストを抑えられていると思います。

その為、現在主流のリン酸鉄とあまり変わらない価格帯で、より安全性やサイクル寿命の向上、そして、性能自体も高いので、かなりおすすめできるポータブル電源だと思いました。

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