昔から、怖いものといえば「地震・雷・火事・オヤジ」と言われていますが、6月末~8月は、そんな怖い雷シーズンです。
年間発生している落雷による被害は、6月末から8月に集中していて約30%を占めています。
急な落雷により、停電が起きる場合が考えられます。
また落雷により、コンセントに繋いている家電が壊れることもあり、UPS(無停電電源装置)として利用しているポータブル電源が故障する可能性も考えられます。
本記事では、そんな怖い雷や停電からポータブル電源や家電を守る知識を学び、簡単な対策方法を解説していきます。
本動画をご視聴することで、主に3つのことが解決できます。
- 停電時に役立つポータブル電源の知識・機能について
- 雷から家電を守る知識と必須アイテム
- 実際にUPSとして利用しているポータブル電源2台をご紹介
急な停電から家電を守るだけでなく、雷からも家電やポータブル電源を守りましょう。
停電時に家電を守るUPSとパススルーについて
パススルーとは
UPSに必要不可欠なパススルー機能。
パススルーとは、ポータブル電源の内蔵バッテリーを介さず、直接、家電へ給電する機能を言います。
基本的に全てのポータブル電源は、充電しながら出力することは可能です。しかし、パススルーしていないポータブル電源の場合、内蔵バッテリーへ負荷をかけてしまい、劣化の原因になります。
1の画像は、ポータブル電源の内蔵バッテリーを介さずに直接、家電へ給電するため、内蔵バッテリーの劣化がありません。
一方、2は、ポータブル電源の内蔵バッテリーを介して電力を給電しているため、内蔵バッテリーが劣化します。
「パススルー可能です!」と記載していても、2の場合があり、注意書きで、バッテリーの劣化の原因になるため、同時充放電は控えてください。と記載している場合があります。
基本的には、UPS機能付きのポータブル電源は、1のパススルーなので、選ぶ際の基準にしてください。
UPS(無停電電源装置)とは
では、続いてUPSについて解説します。
UPSは、主に家やオフィスなどで急な停電時に電化製品を保護したり、電力供給を止めずに電化製品を動かし続けることができます。
UPSを利用する場合は、UPS機能付きのポータブル電源をコンセントに繋ぎ、UPSで利用したい電化製品をポータブル電源に接続します。
通常は、パススルーで内蔵バッテリーを介さずに直接、電化製品へ給電しています。
例えば、突然の停電でコンセントから電力の供給がストップした際に、瞬時にポータブル電源の内蔵バッテリーから電力供給に切り替えます。電化製品の電源が突然切れることがなく、データが破損したり、機器の故障を防ぐことができます。
例えば、デスクトップパソコン、ネットルーター、オンラインゲーム機、水槽のポンプなど
落雷から家電・ポータブル電源を守る雷ガード
UPS機能付きポータブル電源をコンセントと電化製品の間につなぐことで、急な停電時に家電が故障するリスクはなくなりました。
しかし、次に怖いのは、落雷による「雷サージ」です。
雷サージは、落雷により通常100Vの電圧が一気に高電圧になり、家のコンセントなどに侵入する現象です。
この過電流によって、コンセントに繋いでいた家電が故障する可能性があります。
ポータブル電源には、過電圧保護機能が搭載されていますが、落雷の大きさや種類、家の配線状況によって保護機能を上回る可能性があり、100%故障しないとは言い切れません。
そこで、雷ガード付きの電源タップをコンセントに繋ぎ、ポータブル電源をUPSとして利用することで、より安全に安心して利用が可能となります。
雷ガード付き電源タップで雷サージから家電を守る
雷ガード機能付きの電源タップは、落雷による大きな電圧が家電へ流れないように阻止してくれます。
一回落雷から家電を守った電源タップは、雷ガード機能が壊れる為、買い替えなければなりません。
しかし、1500円ほどで購入できるので、対策としてはとても安いです。
また、差し込み口が45mm間隔で2面に合計10個あるため、とても使いやすく、デスクやテレビ周りで利用しています。
更に、電源タップ自体にブレーカーがついていて1500W以上を継続的に過ぎる場合、電源が切れる仕様になっています。
タコ足配線は、高出力な家電を複数利用した場合、電源タップの最大電力を超えてしまい、電線が熱くなり事故につながります。
雷から守ってくれるだけでなく、使いやすさと日常の危険も回避してくれるので、とてもおすすめしています。
実際のUPS用ポータブル電源の使い方
実際に自宅で利用しているUPS機能付きポータブル電源は、2つあります。
まず左側、デスクトップパソコンとネットルーターを繋いているBLUETTI EB3Aです。
停電によるデータの破損やネット回線が突然切れるのを防止しています。
容量268Whと少容量のポータブル電源ですが、UPSとパススルー機能付きで高性能な機種です。
また定格600Wまで、電圧シフトで1200Wまで利用可能となります。そのため、小型IHで一食分の調理が可能。
UPSとして利用しているメリットは、繋いでいる家電を保護するだけでなく、ポータブル電源を保管しっぱなしでいざ利用しようと思った時に、バッテリー残量がない場合や、長期保管によるバッテーの劣化や故障の原因を防げることも挙げられます。
続いて右側は、冷蔵庫を繋いでいるEENOUR P2001です。停電で冷蔵庫内の食品が痛むのを防いでくれます。
容量2000Whと大容量なので、長期的な停電にも対応可能です。
停電時におすすめのUPS機能付きポータブル電源2選
UPS機能付きのポータブル電源でおすすめの機種は、BLUETTI EB3AとEENOUR P2001です。
まずBLUETTI EB3Aは、300Wh以下で特に高性能な機種です。UPSやパススルーだけでなく、小型ながら定格600W、電力シフトで1200Wまで利用可能、リン酸鉄リチウムイオン電池でサイクル数2500回、ブルートゥースで専用アプリと連携可能。
続いて、EENOUR P2001は、大容量機種の中で性能・サイズ・価格のバランスがとても良いこと。容量2000Whで20万円を切ります。P2002という後継機モデルが近々発売されますが、P2001も十分、高性能な機種です。UPSやパススルーだけでなく、リン酸鉄リチウムイオン電池で安全性と寿命に優れます。
家庭によって、UPSが必要な家電はさまざまですが、積極的にUPSを使うことをおすすめします。
理由は、長期保管によるバッテリーの自然消耗や劣化があげられます。普段からUPS・パススルーとして利用していると、いざというときに、すぐに取り出すことができる為、停電以外の災害時にも有効です。
落雷停電には、災害保険で補償を付ける
雷により家電が故障した場合、火災保険の対象となります。
直接、家に落ちるだけでなく、落雷による雷サージが原因で、コンセントを経由して、過電流が流れ、家電が故障した場合など、修理代や買い替え費用の補償が受けられる。
私は賃貸用の家財保険に加入していて、年間5000円ほどです。家財に対しての補償金額は500万円までです。
万が一に備えて、災害保険もあると、落雷などの自然災害で補償がきくので安心です!
僕は、チューリッヒの賃貸用家財保険に加入しています。
まとめ
以上で、落雷・停電用ポータブル電源の知識と関連情報を解説してきました。
停電対策として、UPSポータブル電源を購入するだけでなく、雷サージ対策をすることで、更に安全性を上げることができます。
ぜひ、6月末から8月まで雷が特に多いため、対策をしてみてください。