ポータブル電源の購入相談で、特に多い質問に回答します。
|質問内容は、
EENOUR P2001とBLUETTI AC200MAXどっちが良いですか?
予算20万円以下でポータブル電源を検討しています。
EENOUR P2001と類似品のOUKITEL P2001やASAGAO AS2K-JPも同様です。
ポータブル電源を比較する項目は、とても多く主観的な意見にならないよう。各性能ごとに評価軸を設定し、5段階評価で結果を出しています。また、表記されている容量と実際に利用できる容量は異なります。そのような計算もして、60台以上のポータブル電源の評価をデータ化しています。
5つの評価基準(出力・容量・安全性・寿命・サイズ)で評価をし、評価が平均3.5以上のポータブル電源をおすすめしています。(評価一覧シート)掲載数(93台)
\ 随時、更新しています /
結論!EENOUR P2001とBLUETTI AC200MAX
早速、結論です!
- 週末アウトドアなど1泊2日の利用を考えている場合は、AC充電速度が速いP2001をおすすめします。
- 防災、家での利用や長期的なバンライフ車中泊での利用は、ソーラー充電性能が優れるAC200MAXをおすすめします。
この2機種で選ぶなら、僕は、容量の増量が可能なBLUETTI AC200MAXを選びます。
40台以上のポータブル電源を使ってきた経験から言うと、大容量ポータブル電源は、ソーラー充電性能が優れていて、クリーン電力を効率的に発電し、十分に蓄電できる容量を備えている機種が優れていると考えます。
ポータブル電源市場の成長は「脱炭素・クリーンエネルギー推進」が大きく影響しています。個人が電力会社に依存せずに、電気を発電して蓄電できるところまで来ています。
これからポータブル電源を購入するなら、長寿命で安全性に優れるのは当たり前、更にソーラー充電性能や容量の拡張ができる機種を選ぶことで、目の前のポータブル電源が必要な理由だけでなく、将来的にエコライフの実現に向けて、活用できるかもしれません。
OEMブランド(EENOUR)とメーカー自社ブランド(BLUETTI)
BLUETTIは、蓄電池メーカーのMAXOAK社の独自ブランドで自社で開発製造販売まで全て行なっています。OEMメーカーとしても実績があります。
- 左二つは、EENOUR製品。
- 右二つは、BLUETTI製品です。
EENOURは、OEMブランドでP2001もOEMです。
OEMだから悪い訳ではありませんが、僕が今まで40台以上、使ってきた経験上、メーカー自社ブランドやファブレス企業で実績あるブランドの製品が信頼安心できます。
僕が安心信頼しているポータブル電源メーカーブランドは、別動画「失敗しないメーカーブランドの選び方」で紹介した、Anker、Bluetti、EcoFlow、Jackeryです。
だからと言って、OEMブランドはダメなのか?というと違います。
本動画で紹介しているEENOUR P2001は、とても優れる製品です。
選ぶ手順としては、まず信頼できるメーカーの中で自分の用途に合うポータブル電源があるのか?探してみて、ない場合、他社ブランドで製品を探す、コスパが良くて、製品の品質への低いレビューやアフターサポートについてマイナスな言及がない場合、購入を検討します。
今回の二機種、EENOUR P2001とBLUETTI AC200MAXは、価格が近く、性能が近いですが、サイズ・重量・充電性能など違いが多数あります。
全ての人に、BLUETTI AC200MAXをお勧めするのではなく、それぞれの特徴をあげた上で、どんな人にどちらのポータブル電源が合うのかを解説していきます。
比較項目:基本スペック・容量・充電性能・UPS
- 2機種の基本スペックを比較
- 容量・充電性能を比較
- UPS(無停電電源装置)について解説します
- 結論:上記を踏まえて、どんな方にそれぞれの製品をおすすめするか?まとめます
EENOUR P2001 ポータブル電源
まずは、比較する2機種を簡単に紹介します!
一つ目、EENOUR P2001
- 出力2000W(最大瞬間出力4000W)容量2000Wh
- リン酸鉄リチウムイオン電池搭載のサイクル回数3500回
- AC充電1.8時間と高速。UPS(無停電電源装置)として利用できます。
独自スペック評価は、4.7で、40台以上評価している中で最も平均点が高いです。高スペックの製品で最もコスパ(費用対容量)に優れます。別の動画「2022年、最もコスパ最強」の中では、1番オススメしているポータブル電源です!
サイズと出力容量のバランスがとても優れてコスパ最強。
BLUETTI AC200MAX ポータブル電源
二つ目、BLUETTI AC200 MAX
- 出力2200W(最大瞬間出力4800W)容量2048Wh(専用拡張バッテリーで最大8192Whまでの増量ができます。)
- リン酸鉄リチウムイオン電池搭載のサイクル回数3500回
- ACデュアル充電2.5時間と高速。アプリ連携ができます。
独自スペック評価は、4.7でEENOUR P2001と同様、最も高い評価です。
拡張性に優れ、家庭でガッツリ使う・業務的な利用も可能です。
前モデル「AC200P」の欠点を改善して、20万円以下で最もおすすめできるポータブル電源になりました。
基本スペックを比較レビュー
基本スペック比較です。
左にEENOUR P2001・右にBLUETTI AC200MAXです。
薄いオレンジが優れいている項目。
BLUETTI AC200 MAXは、容量を拡張できますが、していない状態での比較です。
両機種とも、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載していて、安全性とサイクル回数に優れます。サイクル数は3500回です。
EENOUR P2001の優れている点は、
サイズ・重量・価格・コスパの4つ
- サイズが三片の合計8cmほど小さい
- 重量が約6kg軽い
- AC200MAXとの価格は定価では31,880円安く、セール最安値では19,960円ほど差があります。
- 費用対容量は、セール最安値で88円/whとかなりお買い得です。
BLUETTI AC200MAXの優れいている点は、
出力・容量・生涯容量の3つ
- 出力は、定格出力が200Wほど高く、瞬間最大出力は800Wほど高い
- 容量は、48Wh多い。のちほど解説しますが、実際に利用できる容量割合も優れます。
- 生涯容量は、168,000Whほど優れます。
出力ポート数を比較レビュー
出力ポートを見ていきます。
EENOUR P2001の優れる点は、
- AC出力、6口
- USB-C、PD100が2口
- XT60、1口
- LEDライトがついている点です。
ACとUSB-Cが多いのは、良いですね。
BLUETTI AC200MAXの優れる点は、
- TT30 RV出力があること(これは、キャンピングカーなどで利用します)
- DC 120W、2口
- DC 360W、1口
- ワイヤレス、最大15Wが2つ
ワイヤレス充電が本体の上面についているため、対応のデバイスを上に置くだけで充電ができます。
ACやUSBポート数の多い少ないは、あまり重要ではありません。
例えば、シガーソケットにUSB変換を接続すれば、USB出力を増量することができます。AC出力は、延長のタコ足で口を増やすことができます。出力値を超えなければ問題ありません。
それ以外の、RVやワイヤレス出力が用途によって選ぶ基準になります。
ポータブル電源のLEDライトは、ほとんど使ったことがないので、なくても良いです。小型のランタンや懐中電灯の方が遥かに使いやすいです。向きを変えるのが大変で、懐中電灯のように持ち歩くには重すぎます。
充電性能と容量を比較レビュー
ポータブル電源の実際に利用できる容量は、定格容量よりも少なくなります。二機種とも、それぞれ説明書に記載してある放電深度と変換効率の数値で計算した結果の容量を、表の容量の項目のかっこ内に記載しています。
- EENOUR P2001は、1584Wh
- BLUETTI AC200MAXは、1658Wh
差は74Whとなります。
仮にiPhone 13(容量12.41Wh)を充電する場合、6回ほどの差になります。
EENOUR P2001は、AC充電が入力1100Wで1.8時間と高速です。
BLUETTI AC200MAXの場合は、ACを2口で1000Wで2.5時間。
ソーラー充電は、EENOUR P2001は、入力値が500Wで4時間。
BLUETTI AC200MAXは、900Wで3.5時間と高スペックです。
ACとソーラー充電のデュアル充電は、あまり使いませんが、EENOUR P2001の方が優れています。
シガーソケットは、両モデルとも12V/24V車に対応しています。
充電性能に関して、解説です。
EENOUR P2001のAC充電はとても優れています。しかし、BLUETTI AC200MAXもACデュアル充電で2.5時間なので、大きな差はないと考えます。
防災、停電時の長時間利用、家庭用普段使いを考えると、ソーラー充電に優れるBLUETTI AC200MAXが使い勝手良いと思います。
EENOUR P2001は、AC充電が高速で、コンパクトであることから、週末の車中泊やキャンプでの利用に向いています。ソーラー充電も性能的には悪くないですが、AC充電が高速なため、家庭用コンセントで充電して、外に持ち出すことがメインになると思います。
BLUETTI AC200MAX の拡張バッテリー
BLUETTI AC200MAXは、拡張バッテリーのB230もしくはB300で容量を増量できます。
最大2台まで接続でき、最大8192Whまでの増量可能。
また、B230とB300は単体でもポータブル電源として利用できます。
AC出力はありませんが、シガーソケット、USB-A、USB-Cを利用できます。
例えば、AC200MAXとB230のセットを購入して、普段は家で利用。
外出時のパソコンやスマホ、ポケットwifi程度の充電なら、B230だけでまかなえるため、小型のポータブル電源を別途購入する必要がありません。
またシガーソケット口で車載冷蔵庫やタケルくんでご飯を炊くことも可能です。拡張バッテリー単体でも大容量なので車載家電の利用も十分可能です。
BLUETTIの拡張バッテリーは、BLUETTIの他製品の拡張バッテリーとしての利用や給電が可能なため、BLUETTI製品のポータブル電源で揃えることで、メリットがかなり大きくなります。
実際に、僕は、BLUETTIのEB150を持っていて、この拡張バッテリーで充電が可能です。
UPS(無停電電源装置)の比較レビュー
- EENOUR P2001は、UPSとして利用できます。
- BLUETTI AC200MAXは、UPSとして利用ができません。
UPSとは、無停電電源装置といい、UPS対応のポータブル電源を家のコンセントと家電の間につなぐことで、停電の際に瞬時にポータブル電源からの給電に切り替える機能です。
本来UPSは、電源障害時に不具合が生じやすいサーバーやIT機器を不意の電源切断から守り、安全にシャットダウンするための時間を稼ぐ機能です。
一般の家庭で利用する場合は、デスクトップパソコン、冷蔵庫、水槽、防犯防災装置、ネットワーク機器など
個人的な考えになってしまいますが、UPSとして利用する場合、いつ停電が起こるか分からないため、常時、繋ぎっぱなしにする必要があります。
そのため平日は、家で利用。週末は車中泊やキャンプで利用という使い方をする場合、UPSとして利用したい家電を都度、ポータブル電源から抜いて、家庭用コンセントにつなぐ手間があります。
そのため、ポータブル性に優れるEENOUR P2001のUPS機能は、正直、使わないと思います。
逆に、BLUETTI AC200MAXは、本体が大きく、拡張可能ということで、UPSとしての利用に向いていますが、UPSがついていないため、残念です。
しかし、一般の家庭でUSP機能として利用する場合、デスクトップパソコンやネットルーターの優先度が高く、冷蔵庫は、正直停電が起きてからポータブル電源で給電すればいいと考えます。
そのため、UPS付きの小容量のポータブル電源があればOKです。
実際に僕は、Anker 521(24,800)をデスクトップパソコンとネットルーターのUPSとして利用しています。容量256Whと少なめですが、停電時のパソコンの故障を防ぎ、2,3時間の利用ができるため、最適な選択だと思います。
業務でUPS付きの大容量が欲しい!と明確な用途がある場合は、EENOUR P2001方をおすすめしますが、蓄電量が2000Whで増量もできない。またソーラー充電性能がそこまで高くないことから、防災停電時の利用に優れるか?というとおすすめはできません。
UPSは、一般家庭で使う場合、小容量ポータブル電源で良いと思います。
停電時間が長い場合は、更に大容量でソーラー充電に優れるポータブル電源とのセット運用がおすすめです。
まとめ:BLUETTI AC200MAXをお勧めします
「EENOUR P2001とBLUETTI AC200MAXのどっちを買えばいい?」の質問に対して徹底解説してきました。
予算20万円で最もおすすめするポータブル電源は「BLUETTI AC200MAX」です。
理由は、出力が高く、容量が多い。さらに拡張バッテリーで最大8192Whまでの増量が可能なカスタマイズ性。拡張バッテリー単体でもポータブル電源として利用できる。
また、ソーラー充電性能が高く、サイクル回数が多いため、普段使いに優れます。UPSは搭載していないですが、防災停電、長期のバンライフや車中泊など、幅広い用途でお勧めできます。
BLUETTIのアプリで連携・モニタリング・フォームウェアのアップグレードなどが可能です。
僕だったら、BLUETTI AC200MAXを車に積んでルーフにソーラーパネルをつけて、日中に充電、家の駐車場でも旅先でもソーラー発電ができるようにします。
EENOUR P2001の優位性は、サイズ・AC充電速度・UPSです。
週末だけの利用。アウトドアやDIY、外出先で数時間電源を使う場合など。
リン酸鉄で長寿命なので、AC充電(電力会社)だけに頼らずに、ソーラー充電でクリーン電力を生み出す習慣作りにとてもおすすめできるポータブル電源です。
ソーラーパネルもアウトドアだけでなく、普段使いをすることで、頻繁に利用するため、元は十分取れると思います。