遂に、EcoFlowから、EcoFlow史上、最大容量かつ高出力のポータブル電源「DELTA Pro Ultra」が発売します。
今回も、忖度なしで先行最速レビューをしていきます。
どうも、ポータブル電源の専門家として、イベント開催や出展、おすすめの機種、検証などの情報発信を行っているポタブルンです。
本年度も、ポータブル電源の発信活動をしていきますので。よろしくお願い致します。
まず、2024年新年、1月1日に能登半島地震がありました。微力ですが、EcoFlowのポータブル電源をいくつか提供させて頂きました。
地震大国の日本に住んでいる以上、いつどこで災害が起こるか分かりません。停電の備えとしてポータブル電源の大切さを改めて感じました。
今回紹介するポータブル電源は、まさに災害時、長期停電が続いた場合でも、電力確保ができる超大容量な機種です。
1台あれば、停電・緊急時と普段使いの全てに対応できる高性能なポータブル電源です。
容量6〜90kWhの超大容量なポータブル電源
DELTA Pro Ultraについて
従来の大容量と言われる1000Whから、超大容量2000Whを遥かに超える、6000Wh以上のスペックを誇り、入出力ともに高い為、日常、的な節電から、短期~長期停電に対応できる万能タイプです。
DELTA Pro Ultraは、インバーター部とバッテリー部が分かれていて、積み重ねて、専用コードで繋ぐだけで、簡単に利用できます。
本体とても重たいですが、専用の台車に乗せることで、室内を移動する程度なら問題なくできます。
今回は、バッテリー1つ容量6,000Whを接続していますが、最大5つ繋げて、最大容量30,000Whまで増量可能です。
正面のAC出力ポートは、100Vと200Vがあり同時に利用可能です。また、単相3線の分電盤への供給も可能です。
ポータブル電源で200V出力の需要は多いので、とてもありがたい仕様です!
DELTA Pro Ultraの基本スペック
では、早速、DELTA Pro Ultraの性能スペックを細かく見ていきます。
順番は、電池の種類、出力性能、出力ポート数、容量、充電性能、その他の性能です。
安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池
DELTA Pro Ultraの電池素材
DELTA Pro Ultraの電池素材は、安全性とサイクル寿命に優れるリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しています。
最近では、リン酸鉄リチウムイオン電池が一般的になっていますが、従来の三元系もまだ出回っている為、ポータブル電源を選ぶ際の基準の一つにしてください。
三元系と比較して、安全性とサイクル寿命が大幅に向上しています。
安全性については、三元系は、熱暴走した際に、発火や有毒ガスがあり、非常に危険です。一方、リン酸鉄は、発煙のみとなります。
100V/200V同時利用、単相3線
DELTA Pro Ultraの出力性能
次に、出力性能。
電圧100Vだけでなく、200Vにも対応したことでエアコンなどの200V機器も動かすことが可能。
一般家庭のすべての電化製品や、工事現場などの高負荷電動工具を稼働させることもできます。
定格出力は、6,000W、瞬間最大9,000Wです。
DELTA Pro Ultraの出力ポート
次に、出力ポートを見ていきます。
ACが6口、100V/200Vに対応、合計6,000W
USB-Aは、2口、12W
USB-Cは、2口、100W
DCは、1口、378W
シガーソケット口は、ありません。
DELTA Pro Ultraの容量と拡張
次に、容量を見ていきます。
DELTA Pro Ultraは、インバーター部分とバッテリー部分が分かれていて、バッテリー6,000Whを最大5つまで接続可能で、最大容量30,000Whとなります。
また、EcoFlowのスマートホームパネル2と併用することで、DELTA Pro Ultraのインバーターを最大3台まで接続できる為、最大容量90,000Whとなります。
90,000Whは、冷蔵庫や照明など一般家庭で使用する電化製品のおよそ30日分の電力に相当し、長期的な停電時に対応できます。
6,000Whの最小ユニットでも、一般家庭が使用する2日分の電力供給ができるので、もしもの備えに最適です。
スマートホームパネル2は、発売日未定ですが、最大容量90,000Whにするとこんな感じです。
個人宅では、容量6,000Wh~30,000Whで十分だと思います。
DELTA Pro Ultraの充電性能
次に、充電性能を見ていきます。
まず、AC充電は、100Vで最大1,500W、200Vで2,500W。
EV充電スタンドで、6,000W。
ソーラー充電は、高圧PV4,000W、低圧PV1,600W
EcoFlowのスマート発電機で1,500W
ソーラー充電とAC充電を組み合わせたマルチ充電で、最大7,600Wの超高速充電も可能です。
ソーラー充電性能がかなり高いので、DELTA Pro Ultraとソーラーパネルの組み合わせで、電力の自給自足が容易にできてしまいます。
DELTA Pro Ultraの仕様
残りの性能を見ていきます。
まずサイズ重量について、インバーター部は、横69cm、奥行き48.1cm、高さ21.4cm、重量約31.7kg。
バッテリー部は、横66cm、奥行き45.5cm、高さ20.4cm、重量約50.7kg。
UPS(無停電電源装置)としての性能は、ACポート2口は、0msで切り替えできる為、精密機器なども利用できます。
その他の4ポートは、一般的なポータブル電源同様の20msとなります。
騒音レベルは、30dB以下で、とても静かです。
2000Wの出力を継続して使った場合、30分間は0dBを維持できます。
実際に充電と出力テストを行いましたが、とても静かで、エアコンやその他の電化製品の音の方が大きく、気づかないレベルでした。
従来のポータブル電源と比較しても、圧倒的に静かですね。
続いて、パススルー、アプリ対応
IP等級は、IP54で、
5について、チリやホコリの侵入を完全には防止できないですが、電子機器の動作には問題がないレベル。
4について、あらゆる方向からの水の飛沫によって、電子機器が影響を受けないレベルです。
動作温度は、マイナス20℃から45℃までですが、リチウムイオン電池の特性上、20℃~25℃程度が最適でしょう。
保管場所の温度も意識することで、長期的な劣化を極限まで減らすことができます。
DELTA Pro Ultraの特徴まとめ
DELTA Pro Ultraの特徴をまとめると、
・最小6,000Whから最大30,000Whまで増量可能な、家庭用蓄電池レベルの容量クラス
・100Vと200Vで最大6,000W出力を誇り、すべての家電を動かすことができる
・最大5,600Wのソーラー充電で電力の自給自足も可能
・騒音レベルが30dB以下で、2000W以下では、騒音ゼロ
・0ms瞬時切替オンラインUPSに対応
・独自の換気技術X-Coolingで超寿命化を実現
・5年保証で、10年以上使える、設計
です。
DELTA Pro Ultraの独自評価
続いて、独自評価をしていきます。
ポータブル電源の各性能面で一覧比較する為に、当チャンネルでは、独自評価を設けています。
現在100台近く掲載していて、容量クラス別で評価が高いポータブル電源に星マークをつけています。無料公開していますので、概要欄よりご閲覧いただけます。
DELTA Pro Ultraの独自評価の平均点は、5点満点中、4.0でした。
容量3,000Wh以上の特大容量クラス帯は、合計サイズや重量が大きくなり、ポータブル性が下がってしまう為、合計サイズの項目点が極端に下がってしまいます。
用途として、アウトドアでの利用ではなく、自宅での利用が一般的なので、問題ない点数だと思います。
また、リン酸鉄リチウムイオン電池は、安全性やサイクル寿命に優れていますが、近年、半固体リン酸鉄の登場により、5点満点から4.5点に下げています。
まだ、半固体リン酸鉄を採用しているポータブル電源が少なく、現状のリン酸鉄でも、問題ないと考えています。
よって、独自評価の結果は、問題ありませんでした。
DELTA Pro Ultraをライバルと比較
それでは、容量3000Wh以上のライバル機種と詳しく比較していきます。
比較する4機種は、左からAnker Solix F3800、BLUETTI AC500+B300S、BLUETTI EP500 Pro、EENOUR P5000です。
DELTA Pro Ultraの名前をDPUと省略しています。
独自評価は、ポータブル電源の特性上、サイズと重量も含めている為、このクラス帯では、サイズと重量が小さいEENOUR P5000が4.2でトップ評価となりました。
AC出力は、DELTA Pro Ultraが6,000Wで最も高く、次にAnker Solix F3800とBLUETTI AC500が5,000Wです。
また、AC電圧は、DELTA Pro UltraとAnker Solix F3800が100Vと200Vに対応していて、その他3機種は、100Vのみ。
緊急時や様々な用途で使うことを考えると、200Vに対応していることは、とても重要です。
続いて、容量は、DELTA Pro Ultraが6,000Whで最も多く、容量拡張後の最大容量も最も多い30,000Whとなります。
6,000Whは、一般家庭の約2日分の電力を確保でき、30,000Whの場合、10日から最大30日分の電力にもなります。
近年の災害による停電復旧までの日数は、1日~2,3週間程度です。
夏や冬など冷暖房が必要な時期の災害を考えると、1日でも3,000Wh以上は必要なので、保険として6,000Wh程度は欲しいですね。
続いて、UPS(無停電電源装置)の性能は、DELTA Pro UltraとBLUETTI EP500 Proが0ms~20msで最も高性能です。
ソーラー充電性能は、DELTA Pro Ultraの5,600Wが圧倒的に高いことが分かります。
DELTA Pro Ultraのソーラー充電は、高圧PV、80~450V,15Aでマックス4,000W、低圧PV、30~150V、15Aでマックス1,600Wの合計5,600Wで充電可能です。
続いて、サイズと重量は、EENOUR P5000が最も軽量コンパクトで、アウトドア、バンライフでの利用に向いています。
残りの4機種は、かなり大きく重い為、家庭用として、日常的な節電からオフグリッド構築、備えとしての運用にマッチしています。
価格については、BLUETTI EP500 Proが50万円を切り最も安い。DELTA Pro Ultraは、動画作成時、価格不明の為、概要欄に価格と費用対容量を載せていますので、ご覧ください。
保証期間は、BLUETTI AC500が4年間で、それ以外は、5年間となります。
比較を通して、容量3,000Whを超える、特大容量クラス帯は、容量のばらつきがあり、価格差も大きいことから、比較が難しいですが、あらゆる性能面で、DELTA Pro Ultraが優れていることが分かりました。
ポータブルに持ち出しもしたい!という方には、このクラス帯は、おすすめできませんが、緊急時の備えや節電オフグリッドを構築したい!と考えている方には、マッチするポータブル電源です。
DELTA Pro Ultraのメリットとデメリット
DELTA Pro Ultraの実機を使い、ライバルと比較して見えてきたメリットとデメリットを解説します。
まずは、メリットから、
・最小6,000Whから最大30,000Whまでの拡張性に優れていて、一般家庭で必要な電力の1日以上を確保できる
・100Vと200V対応で、最大6,000W出力なので、一般家庭のすべての電化製品や、工事現場などの高負荷電動工具を稼働させることができる
・最大5,600Wのソーラー充電で、効率的にクリーンエネルギーを作り出すことができ、日常的な節電から電力の自給自足が可能
・動作音が30dB以下、2000W以下では0dBなので、とても静か
・0ms瞬時切替オンラインUPSなので、精密機器の利用も可能
・独自の換気技術X-Coolingで排熱を効率的に行う為、バッテリーや電子部品の劣化が少なく、長寿命化を実現している
・5年間のメーカー保証と、10年以上使える設計なので、長期的に安心して利用できる
続いて、デメリット
・ソーラー充電の性能が高く、性能を発揮する為に、大量のソーラーパネルの導入が必要で、DELTA Pro Ultraの購入以外に購入コストが掛かる
・特大容量の特性上、ポータブルな利用に不向きなので、利用場所が限られる
・発売初期の為、事例やレビューがない
とはいえ、EcoFlowの最新作を毎回発売当初から使っていますが、問題なく利用できています。
購入後の不具合の多くは、保管場所の温度や電池残量など、リチウムイオン電池の特性によるものが多い為、適切な使い方をする必要があります。
DELTA Pro Ultraを安く買う方法・クーポン情報
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まだEcoFlow無料会員ではない方「DELTA Pro Ultraのレビューまとめ
以上で、EcoFlow DELTA Pro Ultraを徹底解説レビューしてきました。
EcoFlow以外のポータブル電源メーカーさんからも、特大容量クラス帯の機種はありますが、全体的な性能の高さ、バランスの良さは、DELTA Pro Ultraが優れていると思いました。
価格がかなり高いので、どのタイミングで購入するのか?慎重に判断しないといけません。
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